夏になったら

「夏になったら、私が兄さんの服新しいの色々選んであげる」


「なぜ」

「だって・・・・兄さんの事だから今年も夏でも長袖着てるでしょ」

「無駄に焼きたくないだけだ。仕事にかかわるから」

「暑くない?」

「・・・・別に・・・・。お前が薄着でも冬寒くないのと同じだろう」

「そういうもの・・・?(敦賀さん・・・汗をかきそうにない役となったら体温や汗まで調節するのかしら・・・)せっかく兄さん体も鍛えているんだもの、夏の服、どんなの着たって誰よりも似合うのに・・・・」

「オレを誰かその他大勢にでも見せたいのか」

「チガウ!(大好きな兄さんで、自慢の兄さんだから、その他大勢にも自慢したいけど、だけど見せて自慢して他の女の子に取られたい訳じゃないの!!自慢の兄さんをただ自慢したいだけなのよ、セッちゃんは!!)。

「お前が可愛ければオレの服なんてどうでもいい」


「 私は兄さんに見て欲しいだけだから・・・。実はもっと肌を隠したほうが良いと思ってたりした?」

「いいや。ファッションは自分らしさだろう。お前がその格好が好きならそれでいい。オレの事とお前の服は別に関係ない」

「(自分には関係ないと言われると服の事だと分かっていても何かショックだわ・・・・いや、そう、そうです、もちろんセッちゃん的にって事よ?)・・・私は兄さんに気に入ってもらえればそれでいいんだもの・・・」

「大丈夫、お前は何を着てもかわいい」

「何でもいいって言ってない?」

「だからお前が好きな服を選べばいいんだろう?」

「兄さんは何を着てもカッコイイのは知ってるわ。ただ、暑いんじゃないかと・・・・」

・・・・・エンドレスラブ。



2013.2.10