Dear Pink,





美しいモノには棘があるのよって、言ってたわ。

沢山の陽を浴びたお花は美しく、地に這う草は見向きもされず。

芸能界は棘がいっぱいで、でもね、とても美しいの。

彼らがその美しさを保つ秘訣は、棘じゃなくて、 陽の当たる時も、陽の当たらない時も変わらず心にある、綺麗な綺麗なピンク色、なの。


棘は、甘い蜜を誰にでも盗ませないための、ちょっとしたトラップ。

実は棘をくぐりぬけたらとても甘い蜜とピンクが、たっぷり蓄えられているのよ。

綺麗よ、綺麗よ、可愛いわって、メイクさんが魔法の言葉を囁いてくれるの。

そのうち魔法の言葉は魔法じゃ無くなるの。

地に這っていた青い草が、本当にピンク色の薔薇になるのよ。

そして、とても綺麗な、ピンク色の頬で、柔らかく丸く微笑み始めるの。

その微笑みが出たら、実はずっとずっと、陽を浴びていたんだって、気付くのよ。

貴女も、そこの貴女も、陰日向ないピンク色の美しい冠を被って生まれてきているの。

沢山の蜂が甘い蜜を吸いに来るんだから!

そしていつか、誰かの為だけに、綺麗に咲き誇るのよ。

だから、貴女も早くLMEに来ませんか?

おじい様と私がいつまでも、新しいピンクを用意して待ってるから♪


2007.12.01