VOCAISE16 番外編 -Love Bites-




-ある日のセイ-



「キョーコ、久しぶりだね。事務所でも中々会えない」

セイがまた教室を訪ねてそう言った。周りの目はセイに注がれ、そして彼がいつも迎えに来るのはキョーコ。誰からともなく小さな嘆息が漏れた。セイのファンは多く、セイが来ていたら告白でもしようと考えている女子生徒もたくさんいる。でも、セイは来て時間があればキョーコを見つけに来る。セイがキョーコを好きなのは誰からの目から見てもそうだと思われていたし、セイが文化祭の後夜祭にキョーコを誘ったらしい、という噂がひそかに学校中に流れていた。それをまさかキョーコが断っているなどとは誰も想像しなかったようで、どうやってもキョーコがいる限りはセイに近づけないのは火を見るよりも明らかなのが分かっていても、それでも視線はセイに注がれてしまう。

「セイ。来てたの」

キョーコが本当にただの友人が来た、という理由で嬉しそうに立ち上がり、セイの方へ向かう。そうした他人の目など構いなく、何の気なしにまるで親しい友人のように互いに呼び捨てで呼び合う。同じ事務所で同じ学校、セイからも名前で呼んでほしいと言われている、というだけの事であっても、人の口に戸は立てられないのか、二人の噂と妄想は勝手に尾ひれがついて学校中の噂話に溢れている。そして嘘ばかりの噂はまるでまことしやかに流れていく。

「お昼食べた?」

「ううん」

「もう仕事に出る?」

「今日は最後までいられるから。今は少し台本読んでた」

「じゃ、一緒にお昼食べよっ?ね?台本読んでいていいから」

「うん。セイは今日は?」

「オレは3時まで。そのあとはテレビの撮影で移動」

「そっか、何に出るの?」

「新曲のね、撮影なんだ」

「おめでとう。また新曲?すごいね。ああいうダンス覚えるのって難しくないの」

「うーん?難しいと思ったことは無い、かなあ?もともとダンス覚えるの得意だから一度見れば大体覚えられる。けど本当は難しいのかな?」

「それは才能っていうやつ」

キョーコは「ふふ、さすが。羨ましい」と笑い、セイも「ありがと、キョーコに言われるとなんかすごい自信が湧く」、と言いながら笑う。

共に並んで、互いに満面の笑みで話に夢中で見つめ合いながら廊下を歩く。誰の視線も入らないと言わんばかりに。でもキョーコは単純に仲の良い事務所の仲間との会話を楽しんでいるだけで、一切、そんな色恋の感情など持ち合わせてはいない。

こんな事が頻繁にあるものだから、セイとキョーコは多くの人に付き合っていると思われている。もちろん一部の友人達には違うと分かってもらっているし、噂話をされれば否定している。そんな意味不明な「学校公認の仲」というものだ。誰が公認しているのかは分からないが、同じ事務所、キョーコの仕事ぶり、などが評価されて、静かに見守られているようだった。

SNSやインターネット上で勝手に騒いでいる人もいるとキョーコは聞いたけれども、社長からは、面白いじゃねえかという一言。人の恋路(主にセイの)で楽しむというといった具合で、それらも芸の肥やしにしてしまえという意味だろうとキョーコ自身は思っている。

「キョーコさ」

セイはいつも二人でお昼を食べる中庭でふと切り出した。

「ん?」

「聞きたかったんだけど。その後キョーコの”妖精”とはうまくいったの」

「・・・・うん」

キョーコは耳まで真っ赤になってそして膝を抱えて顔を隠した。

着ていたパーカーの腕に顔を埋めた

「キョーコ何それ、もうさ、こっちが照れる」

「だって・・・急に聞かれると思っていないから」

「それで、今もうまくいってるの?」

「うん」

セイはキョーコの首筋を見て、ネックレスがついている事に気づいた。チェーンを引っ張る。見えないように制服の内側に入れていたネックレス。蓮からもらった指輪がついている。

「わあ〜」

「セイ、あの」

セイは、ものすごい数の視線が来ている事を知っていて、あえてキョーコの耳元に唇を寄せて、手で口元を隠して、言った。

「キョーコが大事にしていた妖精って、ホントキョーコが大事なんだね」

「セイ、恥ずかしいからホントもうやめて」

「これ男物だろ?キョーコの指用じゃない」

「うん」

キョーコは首を振ってまた顔を膝に埋めた。

「妬けるなあもう。キョーコを好きすぎるんだきっと」

「え?」

ぱっと顔を上げるとセイがにっこり、と笑って正面にいた。

「わ!びっくりした~」

「このパーカーも男物だろ、キョーコのサイズじゃない。すごい大きいし。これ着てるとキョーコちっちゃくてすごいかわいい」

とセイが言うと、またキョーコは顔を膝に隠した。

パーカーは、キョーコにとってまるでコートのようで、スカートまで隠れる長さ、腕はダボついて、まくってある。

「あの背の高い妖精が着てって言ったの?」

「・・・違う」

「じゃあ」

「貸してもらった時、私が、欲しいって言ったの。そしたらいいよって」

「・・・」

セイは首を振って、それから、また、視線が来ている事を知っていて、キョーコの顔の傍に顔を寄せた。それから、パーカーの首元を引っ張った。

「!」

首元にはキスマークが見える。

「いや、このパーカーからさ、オレが人生の中で一度だけかいだことがあるにおいがするなって思って。しかもつい最近まで一緒に仕事してた・・・。隣に立っていると、すっげえいいにおいがする人だったんだけど。このタグ確かその人がモデルやってるブランドだね。なんかオレが主演でその人の助手を務めた感じの仕事でさ。キョーコも一緒に出てて、来年公開になる映画だったと思う。あの背の高い綺麗な妖精ってさ、」

”勘のいい”セイがそう言うと、キョーコは両手でセイの口を塞いだ。

真っ赤な顔で。

それが、何を意味するのか、分からないセイではない。

「セイ。もうこれ以上はホント」

「じゃあ、また今度もお昼一緒に食べてね?おねがい♡オレ、付き合えなくてもキョーコの事大好き。ずっと友達でいてね?」

セイはさらりと気持ちを入れ込みながら、にっこり、と、笑った。

「お昼ぐらい別にいつもの事だもの。私も楽しいし」

「あの人を落としたなんて、キョーコさすが。でも、ホント、よかったね」

キョーコはまた膝に顔を埋めて、そして、ゆっくりと、頷いた。

「そろそろ行こっ。時間だよ!」

セイはキョーコの腕を掴み、立ち上がらせると、

「なんかさ、オレがキョーコを後夜祭誘ったのみんな知っているみたいでさ。周りのみんな、全員オレとキョーコが付き合っていると思っているみたいだけどね」

と、いたずらっ子のような顔をしてキョーコに言った。

「え~!!!!ないないない、それはないです!」

「極めつけに、今、校舎の中からオレたちの事を見ていたやつらは、オレが耳元に囁いたの、オレがキョーコにキスしているように見えたと思うよ。オレがキョーコにキスしまくってて、学校だからキョーコが今オレの口を塞いだと思ってると思うよ」

セイは、にっこり、と、笑った。キョーコは、「は?」という顔をして、あまりに女優として可愛くない顔で、セイは、吹き出して指をさして大笑いした。

「嘘でしょ。やめて。ホントそれ。嘘だから。どうしてそういう嘘がまことしやかに。だってこの洋服のサイズだって、セイのサイズじゃないのに~!!」

「そうだよオレはそんなに大きくない。でもキョーコ、まって、その前に、女優、女優だから!ホント、その顔!ひどすぎっ」

「ふふ」

キョーコは、ま、いいか、とセイが楽しそうに笑う様子を見てそう思った。セイがテレビで出せない姿を、ここで出す事が出来るならば、と。

しかしセイは続けて、

「これ位の誤解許されるよね?あの人が唯一キョーコと出来ない時間をオレが貰っても罪は無いよね~別にやましいことしていないも~ん。それに同じ事務所だし~オレたちラブラブって記事が出れば映画の宣伝にもなるし〜オレって最高の隠れ蓑じゃない?ねっキョーコ♪」

とあっけらかんとした声で言った。

「やめて!セイ!」

キョーコは再び真っ赤な顔で足早に逃げるセイを追いかけた。

そして再度キョーコの耳に口づけるように唇を寄せて、

「首元気を付けた方がいいよ、あの人にすっごい愛されてるんだ?大変だね」

とささやいた。

「嘘でしょ!」

「嘘じゃないって。あの人は見えない所につけたんだろうけどうっかり見えちゃった。可愛い下着だね♡キョーコ、ごめんね?あとは本当に体に気を付けて?」

「セイのばかああああ」

真っ赤になってキョーコはセイの背中を叩いた。

それもまた、殆どの人はセイがキョーコにキスをして公然とキスをしたのを非難したのだろうと受け取った。


******

-ある日の蓮-

「部屋が温まるまで寒いから、これ着てて」

と、蓮はキョーコに一枚のパーカーを背中にかけた。

ふわり、と、蓮のにおいがして、思わずキョーコは頬を染めた。

「あの、このパーカー欲しい、です」

と、キョーコに言われて、蓮は「どうぞ?」と、何の気なしに言った。

キョーコが何かを欲しがるなんて珍しいな、と、思った。

「それ、もう着古したやつだし、サイズも全然合わないし、この部屋用に新しいの買おうか?」

と、蓮がかえって申し訳なさそうに言うと、

「いえ!これがいいです!薄いコートにもぴったり」

と、キョーコは言った。

「そう?いいの?そんなので。結構部屋で着てたヤツだけど・・・」

「いいです。これがいい。でも、これ、すごく高いやつ・・・ですけどいいですか?」

「勿論いいけど?何かデザインでも気に入ったの?」

そう言うと、キョーコはちょこり、と、蓮の横に座った。

「笑わないで、きいてください」

「うん」

「あの。クラスのモデルのお友達が、彼から、学校用のカーディガンを貰ったと、聞いて。その時は何とも思わなかったのですが・・・」

「うん」

「その理由がですね、学校で指輪とかできないから、そういうの、着ておくと、彼氏がいるよという意味になるらしくてですね」

「うん」

「だから、です!たまには、私も、その。学校とか、外で、男性に「好き」と言われる事もありまして・・・指輪を付けたネックレスはしてますけど、お守りなので外には出して見せてはいないので。それから、少しは、普通の高校生がしているみたいなことをしてみたいな、って」

キョーコは照れて下を向きながら、横にいる蓮にそう言った。

「なるほど?そういう事?」

「ダメですか・・・?」

「いいや?じゃあ」

そう言って、蓮はぎゅう、と、抱きしめて、「オレがいるような気持ちになるなら」と付け加えた。

「最強のお守りになると、思います」

「着古しだけどいいのかなあ?」

「全然!一体これのどこが着古しなんです?こんなに綺麗なのに部屋着なんて・・・」

キョーコはまじまじとパーカーを見て言った。

蓮はキョーコを腕の中に入れて抱きしめて、

「学校で、他の子に好きと言われる前に、オレのそれを見たら、言う前に諦めてくれるの?」

と聞いた。

「らしいです。友人によれば」

「そうなんだ?それはいい。いつでもオレの服勝手に持って行って」

「そんなにいりませんよう。これで十分です」

「そう?遠慮しないで」

蓮は面白そうに笑って、腕の中のキョーコのパーカーのフードを手に取って口づけた。

そしてジップを引いておろすと、キョーコが、びくり、と、体を固くした。

首に掛かっている蓮の指輪を取り出した。

「言うのに緊張した?体も指輪もすごい熱い」

と笑った。

「・・・」

「オレの着古したパーカーの一つ欲しいと言うのにこんなに緊張していたら体幾つあっても持たないよ?」

「十分、普段から、心臓がいくつあっても足りないと思っております」

蓮は笑って、腕の中のキョーコの首筋に掛かるチェーンに唇を落とした。

蓮の唇は情熱的に首元に触れるから、思わず、「おねがい、つけないで」、と、言った。

「つけないよ」

「うん」

「見える所にはね」

「・・・・・」

*******

-ある日のキョーコ-

文化祭が終わってしばらくして、学校に行ったキョーコが仲の良い友人たちと帰りがけに出かける事になり、何気ない会話を楽しんでいた。すると、

「そういえば、セイ君の後夜祭の誘いどうしたの?」

「え?断りましたよ」

キョーコがあっけらかんとそう言うと、皆、笑いながら「さすが」と言った。

「さすが~ぶれない」

「違うの、彼には、好きだと言われて、私、好きな人がいると言って、お断りしました」

「セイ君をお断りするなんて。もう一体どんな人なの」

「・・・どうにもならない、人ですね」

さすがにキョーコは苦笑いでそう答えた。

「でも、セイ君をお断りしたって事は、うまくいったの?あのさ、確か生人形二体いたでしょ。すっごい背の高い人。あの人?」

「え?ええ、まあ、あの。そんな感じです」

「へえ・・・。最後えっらい綺麗な生人形が二体になってるって噂でもちきりだったんだけど・・・。多分、変装してきた誰かだと思ったから。いつか私たち、報道で知る事になるような人って意味でいい?」

キョーコは、苦笑いで頷く。

「もし、そこまで続けば。こっそりうまくいかなくなったら報道もされませんけど」

「え!あの綺麗な男性の生人形の人とうまくいったの?」

「おめでとう!!」

キョーコは三人からバシバシと背中を叩かれて、照れながら笑った。

「そっかあ~よかったね~」

「なんだもう最後いないから、セイ君といるんだと思い込んでた。学校中の人がそう思ってたんじゃないかな」

「ないない!ほんとそれない!」

キョーコが慌てて否定する。

「セイ君がそこまで相手にされないあの綺麗な背の高い人、もうホント王子様って感じだったもんね。どこで知り合った人?」

「え・・・?」

キョーコはそれを口にしてしまっていいものか一瞬考えた。でも、彼女たちは、セイがキョーコを好きなのではないか、と、学校中の噂になって、さらに変な嫉妬のようなものが飛んでくるかもしれないと心配をして、手回しをしてくれた友人達だ。絶対に噂を流すような友人ではないと思った。

「同じ、ね、事務所の先輩」

「そっか」

「なるほど。もしかしてあの人かな、と、思ったけど。私の仕事に縁がある人、でしょ?」

キョーコは苦笑いで少し頷く。

「大丈夫、別に何とも私たち思ってないから。というかすごすぎて同じ世界でも別世界だから。他言は無いしね。すぐに出所わかっちゃうもの」

「そっかあよかったね~でも大変だ!」

「だね~でもあっちの方がキョーコの事大事にしてそう。何となく、だけどね」

「だね」

「え?なぜですか?」

キョーコは、まさかそんな事はと思って不思議そうな顔をする。

「何故と言われても、何となくそう思うだけなんだけどね。あの日キョーコを抱えてる姿を見たときにね、なんか、誰にも見せたくないみたいに見えたんだもの」

そんな話から、他の友人のコイバナになって、一人の友人が一人のカーディガンを指さして、

「そのカーディガン」

「?」

キョーコが不思議そうな顔をすると、

「あの子が彼から貰ったやつ」

と答えた。キョーコが頷くと、

「キョーコも彼に貰ってみたら?」

「へ?」

とキョーコは、ぽかんとした顔をして答えた。

「これ着ていると彼も嬉しいらしいよ」

その後散々どういう意味があるのか聞いたものの、本当にそうなのかな?サイズの合わない服が?と思っただけで、その時はまさか、貰いたい、と、思う日が来るとは思ってもみなかった。

「欲しいもの何かない?足りないものない?」

蓮はキョーコにさらにそう言った。

「いいえ、何も」

「この家の中の物全部好きに使って」

「ありがとう、ございます」

でも、蓮がただそこにいてくれさえすればいいのだし、誰かに彼がいるような事を見せつけたい訳でも無い。それでも、何かの時に、服を着ている事でその存在を感じる時、少しだけ嬉しくなる。

「敦賀さんは、何か欲しいものはありませんか?」

キョーコが蓮に問うと、うーん、と、考えて、

「自分の時間かなあ、特に、今は」

と言った。

「それは私には差し上げられないですね」

とキョーコが言うと、

「一緒にいる時間。今度誰もいない国へ旅行、行こう?フィンランドとか北欧なんてどう?どこもかしこもまるで妖精が出てきそうで、きっと君は気に入ると思うんだけど」

「それは素敵ですねえ」

キョーコは一気に夢の国に旅行に出かけて、蓮の腕に引き寄せられて現実に戻ってきた。

「でも今はこの時間で十分」

蓮は腕の中のキョーコに口づけて、そう言った。

*****

「私の何かですか?」

と、キョーコが言った。

蓮がキョーコの何かを欲しいと言った。

見たら触れたら思い出すものがいい、と。

「私の服は敦賀さんは着れませんし・・・私の持ち物で差し上げられるようなものなど一つも持っていません」

「うーん?」

二人はすっかり考えて、それから、蓮はキスをして、

「これでいいかな」

と言った。

「毎日触れればそれで。オレは君の持ち物も服も全身全部買ってもいいと思ってしまうけど」

「それは昔のお兄様思考ですね」

「そうだね。でも彼の気持ちはすごく分かる」

「え!」

「楽しみだな、君がお店で困り果てるの」

蓮が静かに笑うと、キョーコも「返しますけどね?」と言って笑った。

「やっぱりオレのここにあの時みたいなでっかいキスマークを付けて貰えればいいと思うんだけど。無言で全員にいるよって主張できると思わない?」

「それは却下ですね。仕事人としてあるまじき行為は・・・(以下略)」

「残念。オレはいつになったらつけて貰えるんだろう?」

「つけないとは言っていませんけど・・・」

「やっぱり優しいね」

蓮はニコニコ笑って、

「じゃあまずは誰にも見えない所からね」

そう言って蓮はキョーコの首元の更に下側、服を着てしまえば見えない場所に唇を落とした。

「やです~以前ここにあったのセイに見つかってしまって散々からかわれて」

「・・・?どういう事?なんでセイ君が見えない所につけたのに知ってるの」

「このパーカーから知っている香りがするって・・・この首元のタグを見ようとして見えちゃったみたいで・・・誰がつけたかもきっと分かっていました・・・」

「・・・・・・・」

「こわいです敦賀さん・・・」

「見える所にいっぱい残しておこうか?誰のものか分かるように」

「やめてください!!本当に!!仕事に差し障りが出ますっ!!!」

キョーコは蓮の体をぎゅうと抱きしめて、

「敦賀さん」

「うん?」

「私が誰を好きか知ってますか?」

「うん」

キョーコは蓮の肌に唇で触れると、そこをそっと強く吸い上げた。

それでもキョーコの常識がまだ邪魔して全く見えない所につけたけれども・・・

「もっと」

蓮は面白そうに笑って、キョーコが蓮につけた「痕」と、蓮がキョーコにつけた「痕」を指でたどった。


2019.11.24

love bites=キスマーク、好きな曲からタイトルをいただきました。
高校生ver.の恋愛が久しぶりに書いてみたくなって、このシリーズをお借りしました♡