2019/5/14 最も好きなシーンのひとつ

そうそう。

スキビの中でも大好きなシーンはたくさんあるけれど、
最も好きなシーンの一つの話です。

キョーコさんの脳裏で見る幻想の蓮から崖に追い詰められて、
恋の深淵に落ちていくイメージを描いたあのシーン、です。

キョーコさんの固く閉じた心の鍵の開く回、あのシーンがとても好きです。
心の中が比喩と幻想で作られていて、
夢のような抽象性があり非常に美しく、
私の中でも何度読んでも特別な気がします。
とても好きな回です。

キョーコさんの心の中の視点の蓮が見られる数少ないコマである事、
崖下からの風が吹いた蓮の絵が壮絶に美しくて好き。
蓮の絵の雰囲気の中で最も好きだと思います。

蓮に風が吹いている、あの風と煽られる髪がすごく好き。
(私自身も風が好きなのだとも思うのですが・・・)

心情や状況に合わせて、雨に濡れて帰るとかもありますが、
温度感とか、風とか、匂いとか、五感に訴えてくる絵が大好き。
(ウィットに富んだ話は大好きですが、ウエットな話はあまり得意ではありません)

心情比喩の風、大好きです。


キョーコさんから見た蓮は、神々しくとても美しい。
そしてすごく優しいのに雲の上のせいか掴みどころが無いように見える。
「敦賀蓮」という蓮が作り上げた仮の人格なのだというのも興味深い所です。
久遠とも違う、敦賀蓮を好きというのは、蓮からすると複雑でしょうか。
でも、蓮は、キョーコさんだけには、「敦賀蓮」の仮面を外すことが多く、
その「敦賀蓮らしくない」点も含め、好きであって欲しいと願いたい所です。

私たちは蓮の心情も丁寧に読めている。
だから 私が思っている蓮と、
蓮の心情を細やかに分からないキョーコさんとでは
少なからず蓮へのイメージも違うのかもとも思いました。
その描き分けがされてあるのがすごいなあと思ったりした回です。
(私のような大好きフィルターがかかってしまうと見えない部分)

キョーコさんが蓮を好きなのは、私が蓮を好きな点ともまた違うと思う。
蓮はキョーコさんを、大好きな子をいじめる男の子みたいにいじめるし、
時々優しいのに蓮を掴んだと思ったらさらりと抜けてしまうような危うさもある。

幻想なのだけれども、心がすごくきゅんとする回でした。

キョーコさんは蓮から逃げるように堕ちていくし・・・
あれは蓮から逃げたのか、自分から逃げたのか、恋から逃げたのか。
どこまでも夢の中でも心の中でも自分に負けないキョーコさん。

あの回の対比として、いつか、蓮に「おいで」ってされている腕に、
キョーコさん自らハグされに腕に入る絵がすごく見たいところです。
(好きすぎて妄想だけで生きていけます・・・)

キョーコさんからは蓮はあんな風に見えているんだなあとか、
色々な事を思う、あの素晴らしい鍵の開いた回。

私たちはいつも同じ世界を見ていると思い込んでいるけれども、
キョーコさんの視点での蓮と私たち読者の視点では、
蓮の捉え方も違うんだろうなあ。
そんな感じの事を思ったりしてます。

(今までずっと言いたかった事)

それはそれはすれ違う事間違いないとも思いますが・・・
しあわせになってくれるといいな~。

キョーコさんの中に少なからず読者自身(私自身)が
多分に投影されるのだとも思っています。
だから私では書けない話もある。
物語の主人公や話の中の好きな相手というのは、
アバターでもあるんだろうな、とも思ったりします。

好きになる人やキャラクターというのは
自分の内面又は外見等々、共通点が沢山あるはず・・・。
自分に無いものは反応さえできないから好きになれないとも思う。

私の場合キョーコさんみたく自分に負けない子になりたいなと思ったり。

私は蓮の視点でキョーコさんを愛でているのが一番好き♡♡♡
あれこれとアレな台詞を蓮に言わせて、
大いにラブを描くのが趣味です(笑)。

と愛を述べて今回も終わりたいと思います。

そして私は多分、恋愛漫画ならちゅーも見たいけれど、
それ以上にハグを求めているのだろうと思いました。
(もちろん両方同時のラブなシーンも大好物です)
あの崖のシーンで見られなかった蓮とキョーコさんのハグが、
今でもずっと強く見てみたいシーンとしてあるのかもしれません。
多分終わりの頃まで見られないかもしれないからこそずっと求めてしまうもの。
それもまたあたたかでしあわせな肌感、五感の求めるものなのだろうと思います。

(コーンについて大人になれていないかもと泣いてしまった回や、お兄ちゃんと妹の疑似恋愛ハグ、お母さんについて泣いた回のハグはもうもう大好き。それは蓮がハグしようと望んでした事なので、いつかキョーコさん自身が恋愛としてハグをしたいと望むその姿が見たいのだろうと思います)

今日ふと思ったことです。

XOXO FROM I

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